- ごしょう
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ごしょう【五姓・五性】〔仏〕 衆生(シユジヨウ)を仏となる先天的能力によって, 法相宗で, 五つに分類したもの。 仏となる菩薩定姓, 小乗の悟りを開く独覚定姓・声聞定姓, いずれの悟りを開くか決まっていない三乗不定姓, 悟りを開く可能性のない無姓有情の五つ。 五種姓。IIごしょう【五生】(1)五たび生まれ変わること。(2)〔仏〕 菩薩の生まれる五つの様態。 飢えや海中で苦しむ者を救う息苦生, 衆生(シユジヨウ)の類に従って生まれる随類生, すぐれた容姿や身分に生まれる勝生, 初地から十地の王となる増上生, 輪廻(リンネ)の最後である最後生をいう。IIIごしょう【五障】〔仏〕(1)女性は, 女性であるが故に梵天(ボンテン)・帝釈(タイシヤク)天・魔王・転輪聖王(ジヨウオウ)・仏身の五つの地位を得ることができないということ。 五つの障(サワ)り。 五礙(ゴゲ)。(2)修行の妨げとなる五つの障害。 煩悩障(ボンノウシヨウ)・業障(ゴツシヨウ)・生障(シヨウシヨウ)・法障(ホツシヨウ)・所知障。 五礙。(3)悟りの智慧を得るための五力を妨げる欺・怠・瞋・恨・怨。 五礙。IVごしょう【午餉】昼食。 ひるげ。Vごしょう【後生】(1)〔仏〕(ア)死んで後の世に生まれ変わること。 また, その世。 来世。 後世。 未来世。⇔ 今生⇔ 前生(イ)来世で極楽に生まれること。 来世の幸福。
「~を願う」
(2)後生のために, の意。 人に哀願する時に用いる語。「~だから教えてくれ」「もう~でおすよ, さあけえんなんし/洒落本・廻覧奇談深淵情」
~は徳の余りもっぱら功徳を施すことに努力すれば, 自然と来世の極楽往生はかなうものである。 一説に, 生活に余裕がなければ信心もできない, の意とも。VIごしょう【後証】後日の証拠。 こうしょう。VIIごしょう【誤称】まちがえた呼び名・言い方。VIIIごしょう【護照】中国で, 旅券のこと。
Japanese explanatory dictionaries. 2013.